スピーカーの常識を変える。マーティー101・ジュピティ301、タイムドメイン理論に基づいた革新サウンド。

BauXar
Time Domain Theory
開発の背景
  80年、ヨーロッパで評判のホールで本場の音楽を聴いたとき、いままで味わったことのないほどの感動を覚えました。音楽に興味の無かった人たちも感動していることが分かります。音楽の素晴らしさが初めて分かりました。曲、演奏以外に音の良さが音楽の感動の必要条件と言ってよいほどの重要要素であることを知りました。
  この圧倒的な感動を時間空間を隔てた自宅で得たい、多くの人たちに感動を知っていただきたい、そしてそれらを何とか電気音響再生システムで再生したい、との願いから研究開発が始まりました。

 

タイムドメイン理論とは
  音楽の感動を伝えるには、またアーティスト(音楽家)の心まで伝えるには何が必要でしょうか。それには何も加えず、欠落させずに、音源からの音を100%引き出し、ありのままに伝えることが必要であると考えました。音楽家が選んだ楽器の音色、長年努力して得た演奏。これらの全てを再生しなければならないと考えました。従来、媒体にはそこまでの音は入っていないと思われていましたし、むしろオーディオ的な快さを求める傾向もありました。図1 周波数だけを考えるとそのような中で新たな研究を始め、音、音楽の超忠実度再生のために理論の見直しから始めました。
  従来のオーディオは主としてフレケンシードメイン(=周波数領域。以下Fドメイン)で考えています。音の波形は正弦波の集合で表すことができますから、すべての正弦波(20Hzから20kHzが聞えるとされています)を正しく再生すればよいという考えです。数学的(フーリエ変換)にも、また測定器を使って解析しても正弦波成分に分析できるので、音を正弦波成分の集まりと考えてしまいますが、正弦波の集まりとして表せると言うことと、正弦波の集まりでできていると言うことは違います。
  図1上段のトーンバースト波形をフーリエ変換すると中段にある各正弦波成分に分けられます。これを再び足して合わせて見ると下段の波形になります。少し違って見えますが無限の周波数まで足すと完全に元通りになるはずです。
  左半分の成分を全て足せば無音部と成りますし右半分を合計すると8波の正弦波となります。
  言い方を変えると、音がする部分もしない部分も同じ成分で構成されているということになります。変な話です。
  タイムドメインオーディオでは時間領域で考えます。音はもともと空気の圧力が時間とともに変化するのが耳に認識されるものです。
  これを忠実に再生すると言うことは音圧波形を忠実に、と言うことになります。
  先程のトーンバースト波を例にすれば左半分は無音で波形も成分もありませんから、何も無しであればいいのです。右半分は8波の正弦波波形を忠実に再生すればいいのです。
  要約しますと、従来のFドメインの考えでは周波数成分を忠実に再生しようとするのに対し、タイムドメインの考えでは音の形を正しく再生するということです。
タイムドメイン理論は音に関するもの全てに適用でき、また全てのものに適用したいと考えていますが、今回の一連の製品はアンプとスピーカーですので、特にスピーカーに限って説明することにします。

 

従来のスピーカー構造
  典型的な従来のスピーカーシステムは、四角い木の箱と、それに組み付けられたウーファー、スコーカー、ツィーターのスピーカーユニット、そしてアンプからの信号を低音、中音、高音の各周波数成分に分けるディバイディングネットワークから構成されています。
  ところが、この構成では原理的に元の音にはなりません。信号成分は計算上、あるいは電気的には合成できても音響的にはできないからです。
  一例をあげれば、逆相で同レベルの音を加えると計算上や電気回路上では0になりますが、音響的には2つのスピーカーユニットから逆相の音が聞こえるだけです。
  またFドメインでは多くの事象をFドメインの基本要素である正弦波で考えます。自然界には正弦波のような単純に繰り返す連続音の様な音は存在しませんので、これで考えると多くの間違いをおかします。

図2 正弦波再生モデル

図2は従来型のスピーカーシステムに正弦波を入力した概念図です。周波数を1kHzとしますと、ツィーターからもウーファーからも、レベルや位相が異なっていても、それぞれから1kHzが放射されます。箱も1kHzで加振されますので、多少高調波成分が増えたとしても箱を構成するパネルからも1kHzが放射されます。
  測定しても耳で聴いてもきれいな1kHzのはずです。理論的にもレベルや位相の異なる正弦波をいくら加えてもきれいな1kHzになるからです。

図3 インパルス再生モデル

 図3は同じシステムに実音の性質を持っているインパルス信号を入力したときの概念図です。
  ツィーターからもウーファーからもインパルス応答波が出ますがこれは正弦波のようにうまく合成はできません。ユニットが多くなった場合はなおさらです。
  箱もインパルスで加振されますが信号が無くなったあとも振動は続きます。しかもこれは元の信号と関係のない音です。信号が無くなった時点で元の信号と関係のない音、これを歪みと考えると歪みは無限大と言うことになります。



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